メイクをするときに毎日使う「化粧用パフ(メイクスポンジ)」。最後に洗ったのはいつですか?
もし「しばらく洗っていない」「水洗いだけ」という場合、そのパフは大量の雑菌のすみかになっているかもしれません。
「パフを洗いたいけれど、専用洗剤を買うのは面倒…」
「食器用洗剤で洗っても肌に問題ないの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、今回は論文のエビデンス(科学的根拠)に基づいた、最も効果的なパフの洗い方をご紹介します。実は、数ある洗剤の中で「食器用洗剤」が一番綺麗になり、肌触りも良く仕上がることが分かっています。
博士の視点から、分かりやすく解説していきますね!
目次
1. 放置したパフは雑菌だらけ?肌トラブルの原因になる理由
肌の表面には、普段から汗や皮脂、目に見えない微生物が存在しています。
パフを使用すると、肌の皮脂や汗がパフに付着します。これが雑菌にとっての「栄養源」となり、パフの中で爆発的に増殖してしまうのです。
研究調査(※参考文献1, 2)によると、使用済みのパフからは1万個以上の雑菌(細菌やカビなど)が検出されることがあります。
パフに潜む主な雑菌とそのリスク

- 表皮ブドウ球菌:人間の肌に常在する菌。増殖するとメイクパフの「不快なニオイ」の原因になります(※参考文献3)。
- 黄色ブドウ球菌:皮膚疾患と深く関わる菌。ニキビや肌荒れ、赤みなどの肌トラブルを引き起こすリスクが高まります(※参考文献1)。
せっかくスキンケアをがんばっていても、汚れたパフを使っていると肌荒れを悪化させてしまう可能性があるため、こまめな除菌・洗顔対策が必要です。
2. 論文で比較!パフの洗い方は「食器用洗剤(台所用洗剤)」が最も優秀
「パフを洗うならパフ専用洗剤じゃないとダメ?」と思われがちですが、実態は異なります。
研究論文(※参考文献1)では、5種類の洗剤を使ってパフを洗浄した際の「除菌効果」「洗浄効果(汚れ落ち)」「洗った後の肌触り」を比較検証しています。
その結果がこちらです。
5種類の洗剤によるパフ洗浄効果比較
| 洗剤の種類 | ①除菌効果(菌の減少) | ②洗浄効果(汚れ落ち) | ③洗顔後の肌触り |
| 台所用洗剤(食器用) | 1位(最強) | 1位(綺麗) | 1位(柔らか) |
| パフ専用洗剤 | 4位 | 2位 | 1位 |
| 薬用石けん | 3位 | 3位 | 3位 |
| 石けん(洗顔用) | 2位 | 4位 | 4位 |
| メイク落とし(オイル) | 5位 | 5位 | 5位 |
※論文データ(参考文献1)より作成
クレンジング(メイク落とし)で洗うのはNG!
「メイク汚れだからクレンジングオイルで落ちそう」と思いがちですが、実験結果ではすべての項目で最下位でした。油分がパフに残りやすく、除菌もほとんどできないため、メイク落としで洗うのは避けましょう。
また、意外にも「パフ専用洗剤」よりも「食器用洗剤」の方が高い除菌効果・洗浄力を示しました。食器用洗剤に含まれる界面活性剤が、ファンデーションの強い油分を効率よく分解してくれるためです。
3. パフ洗浄におすすめの食器用洗剤の選び方
基本的にはご自宅にある台所用洗剤で問題ありませんが、より快適に使うためには以下の条件を満たす洗剤がおすすめです。
- 除菌成分が配合されているもの
- 強い香りが残らないもの(無香料または微香性)
お顔につけるものなので、洗った後に強い香りが残ると気になる場合があります。
【おすすめアイテム】
例えば「除菌ジョイ(微香性)」などは、強力な除菌成分が含まれつつ香りが控えめなため、パフの洗浄に適しています。
リンク
4. 【博士直伝】食器用洗剤を使った正しいパフの洗い方・手順
論文(※参考文献1)の実験手順をベースにした、最も効果的でパフを傷めない洗い方ステップです。
STEP 1:洗い(洗剤をなじませて揉み洗い)
- 洗面器などの容器に、水またはぬるま湯(40℃以下)を用意します。
- 乾いた状態のパフに、食器用洗剤を約10滴垂らします。
- 約30秒間、手でやさしく揉み込み、洗剤とファンデーションの油分をなじませます(※原液をなじませることで高濃度の界面活性剤が油汚れを浮かせます)。
- 準備しておいた水(ぬるま湯)の中にパフを浸し、約2分間やさしく揉み洗いします。
- 濁った洗剤水を捨て、パフを手のひらで包み込むようにギュッと押して水気を絞ります。
STEP 2:すすぎ(完全に成分を洗い流す)
- 再び容器に綺麗な水(ぬるま湯)を溜めます。
- 水の中でパフを約2分間やさしく揉み洗います。
- 水を捨てて、手のひらで押して水気を絞ります。
- この「すすぎ」の作業をさらに2回以上繰り返します。
💡ポイント
すすいだ後の水が完全に透明になるまでしっかりすすいでください。洗剤や雑菌が残ると肌トラブルや菌の再増殖につながります。
STEP 3:乾燥(しっかり陰干し)
- 乾いた清潔なタオルやキッチンペーパーでパフをはさみ、余分な水気をしっかり吸い取ります。
- 風通しの良い日陰に置き、中まで完全に乾かします。
※生乾きのまま使うと、再び雑菌が増殖してしまうので注意してください。
5. まとめ&毎日のパフ衛生管理
論文データが示す通り、メイクパフの雑菌対策には「食器用洗剤(台所用洗剤)」を使った洗浄が最も効果的です。
パフは一度使うだけでも雑菌が付着するため、理想としては毎日(または数日に1回)洗うのがベストです。
「毎回洗うのがどうしても大変…」という方は、使い捨てタイプの多角形スポンジを活用するのも賢い方法ですよ。
【手軽に清潔を保ちたい方へ】
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自分の肌に直接触れるツールを清潔に保って、ツヤのある健やかな素肌を目指しましょう!
参考文献
- 岡崎貴世. 化粧用パフの微生物汚染状況と効果的な洗浄方法の検討. 四国大学紀要 2014 39:1-6.
- 山本直子ら. 化粧用パフから分離される細菌類について. 聖徳栄養短期大学紀要 1991 22:7-11.
- 小林真次. 表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)と不快な足臭との関係について. 日本細菌学雑誌. 1990 45:797-800.
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