このブログを書いている私は40代男性ですが、逆流性食道炎になってしまいました。
薬も効かず困っていましたが、救世主は牛乳でした。
もしかしたら同じような境遇の方の参考になるかと思い、逆流性食道炎とわかった経緯から治るまでの体験談を紹介します。
目次
咳や声枯れが起きる【不安】

ある年の2月頃、夕方になると咳がでたり、声枯れがたまに起きたりするようになりました。
熱や身体のだるさはなく、風邪などではなさそう。
最初はあまり気にしていなかったのですが、症状は数日に1度程度の頻度で起きていました。
何となく体調に不安を抱き、スッキリしない日が続いていました。
最初は肺の病気を疑う
3月になっても続く咳や声枯れ症状から、最初は肺に問題があるかもしれないと思い(健康診断の胸部X線で斑状影が指摘されたこともあり肺を疑いました)、病院はあまり好きではないのですが意を決して呼吸器内科を受診しました。
肺のレントゲンをとり、肺機能を検査しましたが大きな問題はなく一安心。
続く症状
肺に問題がないにもかかわらず、その後も咳や声枯れ症状は続きました。
そして4月のある週末、スーパーで買ったチョコレートの大袋を一気に食べた日がありました。
その次の日から、せきや声枯れ症状はひどくなり、胸の中心に痛みを感じるようになりました。
みそ汁を飲むと、その胸の痛みのある部分がじわっと、しみるように熱くなるような感覚もありました。
やはり体に何か問題があると感じ、ネットの情報を調べました。
逆流性食道炎の症状に一致

症状などを手掛かりに可能性のある疾病を調べた結果、逆流性食道炎に行きつきました。
ネット情報(参考サイト:斉藤内科クリニック)によると逆流性食道炎では以下のような症状があることが紹介されていました。
逆流性食道炎の症状
- 胸焼け
- 呑酸(酸味や苦味のあるものが上がってくる)
- 胸やみぞおちの痛み
- 胃もたれ
- ゲップ
- 喉の違和感、痛み
- 声枯れ
- 咳 など
これまで私は胸焼けとはどういうものなのか理解していなかったのですが、調べた結果、胸焼けは「みぞおちの上が焼けるような感じ・しみる感じ」とのことでした。
私のみそ汁を飲んだ時の、胸のしみるような感覚は胸焼けといえそうでした。
他にも胸やみぞおちの痛み、喉の違和感・痛み、声枯れ、咳など当てはまる症状が複数存在しました。
チョコレートがよくなかった

また、症状のきっかけとなったチョコレートの大食いとの関連を調べたところ、チョコレートはテオブロミンという成分が含まれており、噴門をゆるめて、逆流が起こりやすくなるとのこと(参考サイト:やましたクリニック)。
どうやら、私のチョコレートの大食いが胃酸の逆流を強く引き起こし、食道がダメージを受け、自覚症状が強くなったようでした。
逆流性食道炎の症状とチョコレートの件から、私の体調不良の原因は逆流性食道炎であると強く思うようになりました。
逆流性食道炎と症状が似た病気
ただし、本当に逆流性食道炎が原因かどうかは不明です。
非びらん性胃食道逆流症や機能性ディスペプシア、食道裂孔ヘルニア、食道カンジダ症、好酸球性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、そして食道がんなどの疾患は、逆流性食道炎と同様に胸焼けや腹部の不快感といった共通の症状を示すことがあります。
万が一食道がんであってはたまらないので、胃カメラ検査を受けることを決意しました。
胃カメラ検査を受ける

左の画像では穴の付近の粘膜が薄くなっている。
すぐに、近隣の病因で胃カメラ検査を行っている病院を予約し、検査を受けました。
胃カメラ検査では、鎮静剤を用いた胃内視鏡検査を実施してもらいました。
点滴経由で鎮静剤をいれられた後は一瞬で眠ってしまい、起きた後は検査が終了していました。
受ける前は胃カメラ検査がすごく怖く、構えて受けに行ったのですが、あっけなく終わりました。
検査の結果は、逆流性食道炎でした。
さらに表層性胃炎も起きていました。
食道炎などではなく、ほっとしました。
薬が効かない
逆流性食道炎・表層性胃炎の治療薬として下記を使用しました。
最初はエソメプラゾールカプセルを使用したのですが、2週間続けても症状は改善しませんでした。
次に、タケキャップとストロカインに変え2週間使用しましたが、残念ながら症状は改善しませんでした。
逆流性食道炎は慢性化すると食道がんのリスクが高くなります。
何とか逆流性食道炎を早く治したいといろいろ考えるようになりました。
逆流性食道炎への対処法を自分で考える
胃カメラ検査の結果や先生のコメントを再度よく考えると、私の場合、胃や食道の粘膜が薄くなり、逆流してきた胃酸によりダメージを受けて炎症を起こしている状態でした。
私に処方された薬は胃酸分泌を抑える薬でした。
胃酸分泌は完全に止まるわけではないので、胃酸逆流は起きてしまい、粘膜の薄い部分で炎症が継続したのかもしれません。
もし、粘膜の代わりになるようなものがあり、それで食道を保護できれば、炎症の慢性化を防げ、回復につながるかもしれないと考えるようになりました。
そういえば、「お酒を飲む前に牛乳を飲んでおくと、胃に膜ができて酔いにくくなる」と、若い頃の飲み会では事前に牛乳を飲んだことを思い出しました。
もしかしたら、胃酸が出る前に牛乳を飲めば、牛乳によって食道が保護され、逆流性食道炎が治るかもしれません。
毎食後に牛乳を飲む
上記のことを思いついてからは、毎食後に牛乳を飲むようにしました。
牛乳は冷やしたもの、温めたもの、どちらでも気にせずにコップ半分程度の量を飲みました。
最初の2週間ぐらいはあまり変わりませんでしたが、その後は胸の痛みや胸焼けが徐々になくなりました。
これは期待通り牛乳が粘膜の代わりをしてくれて、胃酸から食道を守り、炎症がおさまったのではないかと推測しています。
牛乳を飲み始めて、2か月後ぐらいには胸の痛みや、咳、声枯れがなくなりました。
その後も、毎食後に牛乳を飲むようにしており、今では逆流性食道炎の症状はない状態です。
ここまでの経過から牛乳を飲んで逆流性食道炎を治す方法を次にまとめました。
牛乳を飲んで逆流性食道炎を治す方法
- 毎食後にすぐに牛乳を飲むことを継続する
- 飲む牛乳の量はコップ半分程度が好ましい
- 冷たくても、温かくてもよい
- 食前よりも食後のほうが好ましい(食前の場合は食事で食道から流されてしまう可能性がある)
- 2か月は継続することが好ましい(食道粘膜の炎症が完全に良くなるには約8週間はかかるそうなので(参考サイト:医療法人社団淳真会 榎本医院)、2か月は継続したほうが良い)
注意事項
ただし、逆流性食道炎の症状や薬の使用状況によっては牛乳を飲んで逆流性食道炎を治す方法は適さない可能性もあります。個人で判断せずに、かかりつけの医師に相談の上で実施してください。
また、本法は私個人に効果があっただけで、逆流性食道炎が治ることを保証するものではありません。実施しても効果のない場合は中止して、医師に相談してください。
牛乳アレルギーのある方は実施しないでください。
最後に
ここでは、私の牛乳で逆流性食道炎に対処した体験談をご紹介しました。
この体験談が皆様の何かの参考になれば幸いです。
ただし、病気については個人で判断せず、必ず医療機関の受診と医師への相談を行ってくださいね。
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