部屋の中にいる小さな蛾を調べてみたら害虫のイガでした

部屋の中にいる小さな蛾を調べてみたら害虫のイガでした

2021-05-03

5月の初めに部屋のカーテンにとまっている小さい蛾を発見。

写真を撮って調べてみたところ、翅に3個の黒色の斑紋があることから害虫のイガと判明。

イガの幼虫はウール(羊毛)などの繊維を食べ、さらに繊維で巣をつくることから、服の虫食いの原因となるそうです。

鳥の巣などにも生息していて、外から侵入してくる可能性もありますが、家の中で成虫となった可能性のほうが高そうです。

ちょっとショックです。

同じようにイガで困っている方もいるかもしれないので、イガとその対処法について調べたことを紹介します。

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イガ

イガの成虫の写真

イガとは衣類につく蛾という意味で、繊維製品の害虫です(参考文献1)

加害するのは幼虫期のみで、成虫は食物を摂取せずに交尾・産卵が可能です。

学名:Tinea translucens Meyrick
分類:チヨウ目(Lepidoptera)ヒロズコガ科(Tineidae
成虫発生時期:5月~10月
分布:日本全土

イガの成虫の特徴

イガの成虫とものさしの比較写真

成虫は体長約4.5 mmで、前翅の長さが約6 mmの大きさです(参考文献1)

飛んでいるときは、翅を激しく動かします。

空中での移動速度はあまり速くはありません。

部屋の壁などにとまっているときは、翅を閉じて、細長い見た目になります。

色は淡灰褐色で、白色の壁などに静止していると目に留まります。

翅(前翅)には光沢があり3個の黒色の斑紋を持つのが特徴的です。

イガの産卵と幼虫

イガの幼虫のイラスト

イガの1匹の雌(メス)は40個ほどの卵を産み、1卵ずつばらばらに繊維の隙間などに産みつけます(参考文献1)

卵からふ化した幼虫は約24時間歩き回ったのち、服などの繊維をかみ切ってつづり合わせた筒状の巣をつくります。

この巣は両端が開口していて、幼虫はミノムシのようにこの中にひそみ、巣の中で体を回転させ、巣のどちら側の開口部からでも食害できます。

巣は幼虫の成長に従って作りかえられ、大きくなっていきます。

イガは繊維を巣材に使用するので、繊維の色がそのまま巣の色になります。

成長した幼虫は、体長が約6 mmに達し、頭部が黒く、体は淡黄白色をしています。

また、大きくなった巣は、長さ7 mm、幅3 mm程度のサイズになります。

イガの蛹(さなぎ)と羽化

十分成長した幼虫は、巣の一方の開口部を吐糸で固定し、ぶらさがった巣内で頭部を下にして蛹化します(参考文献1)

羽化は、他の一方の開口部から蛹の頭・胸部を出して行われ、空の巣は蛹の脱皮殻が巣からはみ出して見えます。

イガの成虫の発生時期

カレンダーの写真

1世代に約55日間を要し、1年に2~3世代を経過します(成虫が1年に2~3回発生します)(参考文献1)

幼虫で越冬し、成虫は5月上旬頃から10月頃まで連続的にみられます。

主な発生時期は5月、7月、9月頃で、産卵もこの頃に集中します。

イガは野外では鳥の巣に生息

ツバメの巣の写真

スズメやハト、ツバメの巣からイガが見つかっています(参考文献2,3)

とくにツバメの巣では数が多く見出されています(参考文献2)

ツバメの巣は補修されて毎年繰り返して使用されるため、イガの毎年の安定した発生源の1つとなっている可能性があります。

イガは外からやってくる?

上記のように、イガは鳥の巣に生息するため野外にもいます。

家の中でイガを見つけた場合は、外から侵入してきたイガの可能性もあります。

ツバメなどの鳥の巣が近くにある場合は、特に注意してください。

室内のイガはそのまま放置しておくと、家の中で産卵し、幼虫による衣類の虫食い被害が発生する恐れがあります。

家の中で成長したイガの可能性

複数のイガの成虫を家の中で見た場合は、家の中で幼虫から成長して成虫になった可能性が高くなります。

(私の家は残念ながらこっちだと思います)

そのまま放置しておくと、家の中でさらに増えて、幼虫による衣類の虫食い被害が拡大する恐れがあります。

室内のイガ成虫の駆除

室内の写真

上記のいずれの理由であっても、室内の成虫は産卵を行う可能性があります。

見つけたら速やかに室内から駆除します。

駆除の方法は、屋外に逃がす、または殺虫剤などを使用して駆除することになります。

屋外に逃がす場合は、虫取り網で捕まえる、ティッシュペーパーでやさしく捕まえるなどの方法があります(虫取り網を家に常備しておくと何かと便利でおすすめです)。

殺虫剤は適用害虫にイガの記載がある虫コロリアース(エアゾール)などを使用します。

イガの幼虫による衣類の虫食い

衣類の虫食い被害の写真

衣類の虫食い被害は、イガの幼虫が繊維を直接食害することと巣材として切断することによって起きます(参考文献1)

被害部の繊維は崩壊状態となります。

また、幼虫の糞や吐糸で汚れます。

25~30℃程度での被害が多く、湿度は低いほど食害が増大する傾向があります。

イガの幼虫を見つけた場合は、幼虫を取り除き、その場を清掃してください。

(幼虫は手袋、ティッシュペーパー、粘着テープ、割りばし、掃除機などを使って取り除いてください。場合によっては、幼虫に被害を受けた衣類ごと処分したほうが早いかもしれません。)

衣類の虫食い防止方法

イガの成虫は見つけ次第駆除して、できるだけ産卵されるのを未然に防ぎます。

でも、成虫はすでに産卵済みの可能性もあります。

産卵場所を特定するのは困難ですし、卵からふ化した幼虫は歩き回って衣類収納などへ侵入して、衣類の虫食い被害を起こす可能性があります。

そのため、成虫を家の中で見つけた場合は、以下のような方法で虫食い被害を防ぐことが大事です。

衣類の保管場所の掃除

室内でイガの成虫を見かけた場合は、タンスなどの衣類の保管場所を掃除します。

衣類の虫食いやイガがいた痕跡(死骸、巣、脱皮殻、排泄物など)が見つかった場合は、掃除機などを使って隅々まできれいにしてください。

アイロンがけと圧縮袋の利用

大切な衣類を中心にアイロンをかけておくと安心です。

アイロンの熱で卵や幼虫を駆除することができます。

保存の際は、圧縮袋を使用すると幼虫の侵入を防げます。

防虫剤

タンスなどに衣類をしまう時は、防虫剤を入れておきます。

防虫剤は、タンス用、クローゼット用、衣装ケース用など用途に合ったものを選び、メーカーの指示通りの薬量を使用してください。

防虫剤は多種類を混用すると液化して流れ出し、シミや変質の原因になるため同一の防虫剤を使用してください。

衣類は清潔に保存する

イガの幼虫は、羊毛などの繊維だけでは栄養としては不十分で、衣類の汚れも栄養としているようです(参考文献1)

そのため汚れた部分を好んで食害します。

衣類を洗濯し、清潔な状態で保存することも虫食いを防ぐために大切です。

クリーニングと長期保管サービスの利用

大切な繊維製品はクリーニングに出し、業者の長期保管サービスを利用すると安心です。

おすすめは長期保管サービスのついた宅配クリーニングです。

店舗に行く必要はなく、自宅から宅配で送り、クリーニング後は必要な時期まで保管してくれます。

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駆除の専門業者に相談・依頼

室内にイガが大量発生するなど、自分で対処できない場合は専門業者に相談・依頼したほうが早いです。

イガの駆除業者を探す場合は、害虫駆除110番 のサイトが便利です。

害虫駆除110番 は地域の害虫駆除業者を紹介してくれるサービスで、3300社の加盟店と24時間営業のコールセンターで対応してくれます。

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イガと似ているコイガ

イガとコイガのイラスト

コイガ[学名:Tineola bisselliella (Hummel)]は、イガと見た目がよく似た蛾です(参考文献1)

コイガも家の中によく発生します。

コイガの翅(前翅)には3個の黒色の斑紋がない点でイガと判別できます。

また、コイガはイガよりも少し大きく(体長6~8 mm)、色は淡橙色で金属的な輝きがあります。

幼虫の形態や生活環もイガと似ていて、衣類の虫食いの原因となります。

ただし、イガは動物質の食物でしか生育できませんが、コイガの場合は植物質でも生育が可能という違いがあります。

衣類の実害はイガよりも少ないそうです。

春から夏にかけて第1回目の成虫が発生し、秋までに3~4世代を繰り返します。

秋の幼虫は越冬して翌春蛹となります。

1匹の雌の産卵数は約85個で、1世代の長さは45日前後です。

コイガもイガと同様の方法で駆除や防除が必要です。

まとめ

家の中にいる6 mm程度の小さな蛾はイガの可能性があります。

壁などにとまった状態では翅を閉じていて、翅に3個の黒色の斑紋があるのが特徴的です。

成虫は5月~10月ごろに発生します。

幼虫は衣類の虫食いの原因となるので、イガの駆除や防虫剤を使うなどの衣類の虫食い防止対策が必要となります。

イガを見つけた場合は、少なくとも防虫剤は使用したほうがいいと思います。

参考文献

  1. 安富和男, 梅谷献二. 原色図鑑/改訂・衛生害虫と衣食住の害虫. 全国農村教育協会 1995.
  2. 富岡康浩, 中村茂子. 鳥の巣から見つかった昆虫類(1) 特に衣類害虫および食品害虫について. 家屋害虫 2000 21(2):100-104.
  3. 那須義次ら. 日本において鳥類の巣・ペリットおよび肉食哺乳類の糞から発生したヒロズコガ(鱗翅目,ヒロズコガ科). 昆蟲.ニューシリーズ 2007 10(4):89-97.

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