5月の始めに、住宅街近くの公園で野草を観察していると、茎の先に放射状に配置された種子が目に留まりました。
サイズは小さいですが、並んだ種子の見た目は魅力的なものがありました。
(個人的には、モーニングスター(武器)の棘のついた鉄球のような印象を受けました)
気になってこの植物の名前を調べてみるとヤブタビラコでした。
ヤブタビラコ
ヤブタビラコ(藪田平子)
学名:Lapsanastrum humile
分類:キク科ヤブタビラコ属
花期:4~7月
分布:北海道、本州、四国、九州
ヤブタビラコの特徴
全草は地べたをはうようにへばりつきますが、花茎はやや立ち上がります(参考文献1)。
市街地や宅地の日陰や半日陰に生え、やや弱々しい印象。
葉柄や葉の縁などに目立つ毛があり、頂小葉(葉の先)の形が五角形をかたどる傾向があります。
花びらの枚数(頭花の舌状花の数)は18~20枚と多く、花のサイズは小さいですがボリューム感があります。
花後の姿は膨らみを持ちます。
果実が成熟すると総苞が展開し、種子が放射状にならびます。
参考文献
- 森昭彦. 帰化&外来植物 見分け方マニュアル950種. 秀和システム 2020.