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春の暖かい日に咲く白い小さな花|オランダミミナグサ

春の暖かい日に咲く白い小さな花|オランダミミナグサ

2021-04-11

オランダミミナグサの白い小さな花は暖かくないと開かないようで、意外と花を見る機会は少ないかもしれません。

小さい花ですが、よく見るときれいです。

住居地域でよく見られる野草で、写真のミミナグサは住宅地域の公園で撮影しました。

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オランダミミナグサ

オランダミミナグサの花

オランダミミナグサ(和蘭耳菜草)

別名:アオミミナグサ
学名:Cerastium glomeratum
分類:ナデシコ科ミミナグサ属
花期:4~5月
分布:ヨーロッパ原産、日本全土に帰化

オランダミミナグサの葉の写真(ネズミの顔に見える?)

明治時代にヨーロッパから入ってきた帰化植物で、ミミナグサに似ている。
ミミナグサ(耳名草)は、葉をネズミの耳に例えた名前といわれる。
オランダミミナグサは全体に軟毛と腺毛が多く生える。
ミミナグサ茎が暗紫色を帯びるのに対して、開花期のオランダミミナグサは全体的に緑~黄緑色に見えるのが特徴。
日当たりの良いところに生え、草丈10~45 cmになる。
花序は密生し、花茎は短い。

色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑(1)

オランダミミナグサはミミナグサより雑草的(2,3)

オランダミミナグサの写真

オランダミミナグサは市街地や住居地域などに分布し、ミミナグサは山地の道端等に分布する傾向があります。

オランダミミナグサは外来種で、在来種ミミナグサに比べて小型の種子を多くつけ、より雑草的な性質を持っています。

両種の発芽最適温度は15℃ですが、オランダミミナグサのほうが広い温度域で発芽します。

オランダミミナグサは夏の間を種子で過ごし、秋に一斉発芽します。そして、小型で越冬し、消雪直後から成長して5月に開花・結実し6月に枯死します(越年草)。

食べることができる?

食用植物としてオランダミミナグサの記載が文献にあります(4)

若い葉は食することができるようです。

おいしいのでしょうか?

参考文献

  1. 高橋修, 藤井伸二(監修). 色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑. ナツメ社 2014.
  2. 福原晴夫ら. 外来種オランダミミナグサ(Cerastium glomeratum)と在来種ミミナグサ(C. holosteoides var. hallaisanense)の比較生態(1)分布と生活史. 新潟大学教育人間科学部紀要 自然科学編 2007 9(2):45-55.
  3. 福原晴夫ら. 外来種オランダミミナグサ(Cerastium glomeratum)と在来種ミミナグサ(C. holosteoides var. hallaisanense)の比較生態(2)種子生態と発芽特性. 新潟大学教育人間科学部紀要 自然科学編 2007 10(1):23-37.
  4. 中池敏之, 川崎末美. 東洋英和女学院大学キャンパスに生育する植物の注釈つきインベントリー: 食用植物. 人文・社会科学論集 2008 25:155-206.