道端などでよく見かける雑草の1つヒメオドリコソウ。
小さな淡紅紫色の花をつけます(写真は3月末に撮影)。
花をよく見ると思ったよりも複雑な構造をしています。
日本全土に分布していますが、ヒメオドリコソウは実は外来種だそうです。
ヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウ (姫踊り子草)
学名:Lamium purpureum
分類:シソ科オドリコソウ属
花期:2~5月
分布:ヨーロッパ原産で日本全土に帰化
花はオドリコソウに似ていて、小型なのが名前の由来。
色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑(参考文献1)
ヨーロッパ原産だが、明治26年に東京の駒場で発見され、現在では日本全土に帰化。
茎の根元は地面をはうが、上部は直立し、草丈は10~25 cmになる。
葉を積み重ね、上部の葉はアカジソのような葉色になる。
上部の葉腋から長さ約1 cmの小さな花を外に出して咲かせる。
花は唇形花で、淡紅紫色。
全草は特異臭を有し害虫の被害を受けない。ヒメオドリコソウの精油にはphenol、cresol、eugenolなどが含有され、消毒殺菌防虫作用などを示す可能性がある(参考文献2)。
まとめ
道端でよく見かけるヒメオドリコソウは外来種です。
害虫の被害にあいにくいため、日本全土に広がっていったのかもしれないですね。
参考文献
- 高橋修, 藤井伸二(監修). 色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑. ナツメ社 2014.
- 栗原藤三郎, 菊地正雄. ヒメオドリコソウ Lamium purpureum L. の精油成分について. 薬学雑誌 1976 96(11):1348-1351.
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