小学生がスポーツの習い事をしていると、大会などに参加して午前・午後を通して複数の試合や競技をすることがありますよね。
2021年に発表された研究論文(参考文献1)では、小学生がお昼(昼食後)に短時間(20分程度)の仮眠(昼寝)をとると午後の運動パフォーマンスの質が向上する可能性があることが報告されています。
もし、小学生が大会などに参加していて午後に試合や競技がある場合は、短時間の昼寝をさせてみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、午後の試合や競技で活躍するかもしれませんよ。
研究でわかった昼寝の効果

2021年に発表された研究論文(参考文献1)では、日常的に活動をしている小学3年生から6年生までの男子バスケットボール選手10名を対象に、昼間にとる短時間の仮眠(20分間の昼寝)が午後の運動パフォーマンスの低下を抑えることができるかを検討した結果が報告されています。
この研究では、昼食後の20分間の昼寝は、午後の運動パフォーマンスの低下(20 m スプリントタイムの悪化)を抑える可能性があることが明らかになりました。
昼寝は、午後に起こりやすい覚醒水準の低下を防止する効果があり、それが運動パフォーマンスの低下抑制につながった可能性があります。
研究論文では、バスケットボール競技と同じように高いレベルでのスプリントパフォーマンスの発揮が必要とされる競技を行っている子供に対してもコンディショニングの一助となる可能性が考察されています。
昼寝は昼食後に20分間

午後の運動パフォーマンスの低下を抑えるための昼寝は、昼食後に20分間がよいようです(参考文献1)。
20分以上の昼寝は、睡眠慣性(体が起きていても脳が目覚めていない状態)につながる可能性があるため、タイマーなどで時間を計って20分で起きるようにしてください。
上記で紹介した研究では、昼寝をする際には小学生にアイマスクを着用させ、マットの上に寝かせています。
試合や競技の会場などでは、マットの上に寝かせるのは難しいかもしれませんが、昼寝ができる環境をつくってあげてください。
以下に昼寝に役立つグッズをのせておきました。
参考になると幸いです。
小学生の昼寝に役立つグッズ
アイマスク
耳せん
バイブレーションによる目覚まし機能ありスマートウォッチ
ネックピロー
エアーマット
まとめ
小学生が昼食後に短時間(20分程度)の昼寝をすると午後の運動パフォーマンスの質が向上する可能性があります。
もし、小学生が大会などに参加していて午後に試合や競技がある場合は、短時間の昼寝をすることでいい結果につながるかもしれません。
参考文献
- 齊藤訓英ら. 昼間の短時間の仮眠が小学生バスケットボール選手の運動パフォーマンスに与える影響. 体力科学 2021 70(3):219-228.
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