子供に習い事としてスポーツを始めさせたいけど、何のスポーツがいいか迷っていませんか?
できれば子供に向いているスポーツを選んであげたいところですが、何のスポーツが子供に適しているのかわかりませんよね。
そんな時は、まずは子供のスポーツ遺伝子(運動能力に関する遺伝子)を調べてみてください。
現在はお手頃な価格でスポーツ遺伝子を調べるサービス(エクササイズジュニア遺伝子検査キット)があります。
スポーツ遺伝子を調べることで体質(運動能力のタイプ)がわかり、子供の体質にあったスポーツの種類を知ることができます。
そして、この情報は子供が成長して中学校・高校の部活でスポーツをするときにも役立ちます。
子供が自分の体質にあったスポーツするなら、上達も早く、成功体験を積み重ねてスポーツがより楽しくなり、長く続けることができます。
スポーツを長期間継続して行うことができれば、子供の心理的対処能力(忍耐力、闘争心、自己実現意欲、勝利意欲、予測力)の向上も期待できます。
以下では、ライフサイエンス系博士(本ブログの管理人)が、子供とスポーツの関係や子供に向いているスポーツの種類を調べることができるエクササイズジュニア遺伝子検査キットなどについて詳しく紹介します。
目次
子供のころからのスポーツの継続が心理的対処能力を向上させる

スポーツは子供の身体的な能力を鍛えるだけでなく、長期間継続して続けることができれば子供の心理的対処能力(忍耐力、闘争心、自己実現意欲、勝利意欲、予測力)を向上させます。
2021年に発表された論文(参考文献1)では、スポーツを長期間(11年以上)継続して行った男の子は、短期間(3年以下)しか継続しなかった男の子に比べて、青年期での心理的対処能力(忍耐力、闘争心、自己実現意欲、勝利意欲)が高いことが報告されています。
また、スポーツを長期間(10年以上)継続して行った女の子は、短期間(2年以下)しか継続しなかった女の子に比べて、青年期での心理的対処能力(闘争心、勝利意欲、予測力)が高くなったそうです。
スポーツを乳児期から学童期(小学生の時期)に経験し、継続することで青年期の心理的対処能力が高くなる傾向があります。
心理的対処能力は子供が大人になって社会で活躍する際に役立つので、子供にはぜひ身に着けてほしいですね。
スポーツの種類は関係あるの?

上記で紹介した論文(参考文献1)では、スポーツの種類は心理的対処能力に大きく影響しない結果が報告されています。
乳児期から学童期にどのスポーツを経験するかよりも乳児期から学童期にスポーツの楽しさを実感し、長期的にスポーツを継続することが重要です。
何歳ぐらいでスポーツを始めたほうがいい?

上記で紹介した論文(参考文献1)の調査対象者の場合、スポーツを始めた平均年齢は男の子が7.4±2.3歳で、女の子は7.3±2.3歳でした。
男の子では、5歳以下で始めた低年齢群と10歳以上で始めた高年齢群の間に青年期の心理的対処能力に大きな差は認められませんでした(参考文献1)。
そのため、男の子の場合は、どの時期にスポーツを始めるかよりもスポーツを継続することが心理的対処能力の向上につながるようです。
平均年齢から考えると、男の子は小学校入学前後ぐらいの年齢がスポーツの始め時かもしれません。
一方、女の子では、10歳以上で始めた高年齢群は5歳以下で始めた低年齢群に比べ協調性が高い傾向が認められています(参考文献1)。
論文(参考文献1)では、10歳~12歳の時期にスポーツクラブに入った女の子は、周囲の仲間と助け合ったり協力し合ったりする力が身に付きやすく、その時の経験が青年期の協調性に影響を与えた可能性が考察されています。
女の子の場合は10歳~12歳でスポーツを始めるといいかもしれません。
子供に向いていないスポーツは続かない

上記で子供のころからのスポーツの継続が心理的対処能力を向上させることを紹介しましたが、スポーツを継続するには楽しくないと無理ですよね。
楽しくないスポーツはただの苦行になってしまいます。
そうなると子供はスポーツをやめてしまいます。
スポーツが楽しくなくなる大きな理由は、やっぱりスポーツが上達せずにうまく行かなくなることです。
スポーツの上達には体質が影響するので、スポーツの種類が子供の体質に合っていないとトレーニングを行っても上達しにくくなります。
また、スポーツの種類が子供の体質に合っていないと、そのスポーツで一般的に推奨されるトレーニングが子供の体に合わず、子供の体に想定以上の負荷を与える可能性もあります。
子供に向いているスポーツの種類を調べるにはエクササイズジュニア遺伝子検査キットがおすすめ
では、子供に向いているスポーツの種類をどうやって調べたらよいのでしょうか?
その答えの1つは、ハーセリーズ・インターナショナルから発売されているエクササイズジュニア(DNA EXERCISE Jr.)遺伝子検査キットの利用です。
エクササイズジュニア遺伝子検査キットのサービスを利用すると、子供のスポーツ遺伝子(運動能力に関する遺伝子)の検査結果から子供の体質を知ることができ、その結果をもとに向いているスポーツの種類(運動種目)と効果的なトレーニングを提案してくれます。

エクササイズジュニア遺伝子検査キットで検査するスポーツ遺伝子とは?

エクササイズジュニア遺伝子検査キットで検査するスポーツ遺伝子は、
ACTN3遺伝子(α-actinin-3タンパク質の遺伝子)
ACE遺伝子(アンジオテンシン変換酵素の遺伝子)
PPARGC1A遺伝子(PGC-1αタンパク質の遺伝子)
の3つの遺伝子です。
特に、ACTN3遺伝子とACE遺伝子は研究例も多く、スポーツの種類(運動種目)への適性を判断するうえで重要視されています。
ACTN3遺伝子とACE遺伝子のタイプを知っておくと、子供に向いているスポーツの種類を選ぶだけでなく、選んだあとのスポーツへの取り組み方を知るヒントになります。
例えば、男子サッカーではポジションとACTN3遺伝子の関連性が報告されており(参考文献2)、ポジション選びのときにも参考になります。
(フォワード>ミッドフィルダー>ディフェンダーの順にACTN3遺伝子のR/R型が多く、X/X型が少ないことが報告されています(参考文献2))
ACTN3遺伝子の解説
ACTN3遺伝子は、骨格筋の速筋繊維(瞬発系)の構造を強め、素早い収縮に耐える強さを生み出すタンパク質の生成に関与する遺伝子です(参考文献3)。
筋力などの瞬発的な運動能力に関わると考えられています(参考文献4)。
このACTN3遺伝子は人によって遺伝子構造に違いがあり(遺伝子多型といいます)、ACTN3遺伝子が強力に機能するR/R型、ある程度機能するR/X型、全く機能しないX/X型が存在しています。
2003年に発表された研究論文では、オリンピックレベルのスプリント・パワー系種目の選手では、R/R型の人が全体の50%、R/X型の人が全体の50%で、X/X型の人はいなかったことが報告されています(参考文献5,6)。
この研究論文をはじめいくつかの研究の結果から、現在ではスプリント・パワー系種目のスポーツにはACTN3遺伝子がR/R型またはR/X型の人が適していると考えられています(参考文献4,5)。
ACE遺伝子の解説
ACE遺伝子は、血圧の調節に関係する酵素の生成に関与する遺伝子です(参考文献3)。
持久力や筋パワーに影響すると考えられています(参考文献7)。
このACE遺伝子も人によって遺伝子構造に違いがあり、I/I型とI/D型、D/D型の3タイプがあります。
I/I型は運動による疲れを感じにくく、D/D型は瞬発的供給に優れます(参考文献3)。
I/D型は両者の中間型となります。
持久系競技のトップレベルの競技者においてはI/I型が多く、パワー系競技者ではD/D型が多い傾向があることが報告されています(参考文献6)。
ACE遺伝子は、特に体力的要素が要求されるスポーツにおいて関連性が高いと考えられています(参考文献6)。
エクササイズジュニア遺伝子検査キットの検査方法
エクササイズジュニア遺伝子検査キットの検査方法はとっても簡単です。
付属の綿棒をつかって口の中の左右のほほの内側を、それぞれ10回程度こすり(粘膜を採取)、その綿棒を郵送するだけです。
面倒なことや痛い思いをすることは一切ありません。
小さな子供でも自宅で無理なく検査できます。
検査は販売元のハーセリーズ・インターナショナルの国内のグループ会社(イービーエス)が担当しているので、試料や情報の取扱いに関しても安心ですよ。
エクササイズジュニア遺伝子検査キットの検査結果
郵送から2~3週間程度で結果を知ることができます。
3つのスポーツ遺伝子(ACTN3遺伝子、ACE遺伝子、PPARGC1A遺伝子)の検査結果とそれぞれの詳しい説明、向いているスポーツ、トレーニング方法などを知ることができます。
エクササイズジュニア遺伝子検査キットの検査結果にはイラストがたくさん使用してあり、遺伝子検査やスポーツ、トレーニングなどにあまり詳しくない方にもわかりやすいレポートになっています。
食事と栄養、トレーニングに関する具体的なアドバイスもあります。
検査結果やアドバイス等は、パソコンやスマートフォンでいつでもご確認することができます。
念のために注意事項を書いておきます。
エクササイズジュニア遺伝子検査キットのサービスは医療行為に該当するものではありません。
このサービスにより得られる情報は、医師の診断に置き換えられるものではありません。
エクササイズジュニア遺伝子検査キットの購入方法
エクササイズジュニア遺伝子検査キットは公式サイトがあり、公式サイトから購入することができます。
公式サイトだと価格は7,700円(税込)で送料無料です(ラッピングサービスもあります)。
遺伝子検査でこの値段はお買い得だと思います。
\公式サイトはこちら/
また、Amazonなどでも販売されていて、もう少し安く購入できるかもしれません。
でも、購入するなら公式サイトのほうが信頼でき、安心だと思います。
まとめ
子供がスポーツを長期間継続して行うと、身体的な能力向上だけでなく、社会でも役立つ心理的対処能力の向上が期待できます。
スポーツを長く続けるには、子供の体質に合ったスポーツの種類を選び、子供が上達や成功体験を積み重ねてスポーツを楽しむことが重要です。
エクササイズジュニア遺伝子検査キットのサービスを利用すれば、子供のスポーツ遺伝子の検査結果から子供の体質を知ることができ、その結果をもとに向いているスポーツの種類と効果的なトレーニングを知ることができます。
子供に習い事としてスポーツを始めさせたいけど、何のスポーツがいいか迷っている場合は、まずはエクササイズジュニア遺伝子検査キットを使用して子供に向いたスポーツを調べてみてはいかがでしょうか?
子供に合ったスポーツの種類を選ぶのに役立ちますよ。
参考文献
- 佐藤真綾, 大江淳悟. 乳児期から学童期に経験したスポーツの習い事が青年期の心理的対処能力に及ぼす影響. 宮城学院女子大学発達科学研究 2021 21:49-58.
- 池田隼ら. サッカー選手におけるACTN3 R577XおよびACE I/D多型とポジション特性との関連. 日本体育学会大会予稿集 2017 68:132.
- 西本浩章ら. 大学生における遺伝子教育の効果. 科学教育研究 2021 45(1):49-56.
- 斉藤太一ら. ACTN3 遺伝子のR577Xナンセンスアレルはエリートレベルの日本人中長距離走選手において頻度が低い. 体力科学 2011 60(4):443-451.
- Yang N et al. ACTN3 genotype is associated with human elite athletic performance. Am J Hum Genet 2003 73(3):627-631.
- 菊池直樹ら. ACE 遺伝子およびACTN3 遺伝子多型が持久系パフォーマンスに与える影響. 2011 40(2):73-80.
- 位髙駿夫ら. 男子大学柔道トップアスリートにおけるミドルパワーとACTN3及びACE遺伝子多型との関連性. 武道学研究 2016 49(1):29-38.
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