はちみつは蜜源によってオリゴ糖の含有量に違いがある!?

はちみつは蜜源によってオリゴ糖の含有量に違いがある!?

2021-01-06

オリゴ糖は大腸に届き、私たちの健康に有用なビフィズス菌を増やしてくれます。

このオリゴ糖を含む天然由来の食材としてはちみつがあります。

でも、はちみつにはオリゴ糖がどの程度含まれるのでしょうか?

論文をもとに調べたところ、はちみつは蜜源によってオリゴ糖の含有量に違いがあるようです。

以下ではライフサイエンス系博士(本ブログの管理人)が、はちみつのオリゴ糖含有量などを詳しく紹介します。

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はちみつのオリゴ糖含有量は蜜源で異なる

はちみつの蜜源になる菜の花の写真
はちみつの蜜源になる菜の花

はちみつに含まれるオリゴ糖は、ツラノース、イソマルトース、ニゲロース、パノース、ラフィノース、マルトオリゴ糖などで、25種類以上存在することが知られています(参考文献1)

蜜源によってはちみつに含まれるオリゴ糖の組成は変わり、含有量も異なります。

文献(参考文献1)のデータを基に蜜源の異なるはちみつに含まれるオリゴ糖の量を計算した結果、以下の表の数値となりました。

蜜源の異なるはちみつ100 g中のオリゴ糖の重量(g)の表

ナノハナのはちみつが最もオリゴ糖が多く、レンゲのはちみつが最もオリゴ糖が少ない結果となりました。

ただし、はちみつにはオリゴ糖の生成に関係する酵素が含まれています。

このオリゴ糖をつくる酵素の活性が残っている場合は、保存中にオリゴ糖が徐々にでき、最大15~16%の割合にまで増えることもあります(参考文献2)

そのため、最初はオリゴ糖の濃度が低いレンゲのはちみつであっても、保存期間が長いものは高濃度のオリゴ糖が含まれているかもしれません。

はちみつのオリゴ糖はビフィズス菌を増やす

はちみつに含まれるオリゴ糖は大腸まで届き、私たちの健康に有用なビフィズス菌を増やしてくれます。

ナノハナのはちみつはオリゴ糖の濃度が高いので、はちみつの中でもビフィズス菌を増やすのに効果的かもしれません。

ただし、何事にも適量があります。

大量のオリゴ糖の摂取は急激な腸内発酵(ビフィズス菌などがオリゴ糖を使って過剰に活動する)を誘発し、一時的な体調不良につながる場合があります。

そのため、ナノハナのはちみつの場合は少量(1回の食事で数g程度)食べるくらいがオリゴ糖の摂取量としては適当かもしれません。

もし、はちみつをたくさん食べたい場合は、オリゴ糖の濃度が低いレンゲのはちみつのほうが好ましいかもしれません。

はちみつに含まれるグルコン酸もビフィズス菌を増やす

はちみつにはグルコン酸という有機酸が含まれます。

このグルコン酸も大腸まで届き、ビフィズス菌を増やすことが報告されています(参考文献3)

はちみつには、ビフィズス菌を増やすオリゴ糖とグルコン酸のダブル効果があり、腸内フローラを整える腸活にはもってこいの食材です。

はちみつの整腸効果

お腹の写真

便秘の高齢者(65歳以上)に1日当たり5 gのはちみつ(アカシア蜂蜜)を継続して摂取してもらった結果、便秘症状(排便回数と排便量、便性状)が改善されたことが報告されています(参考文献4)

もしかしたら、はちみつのオリゴ糖とグルコン酸がビフィズス菌を増加させ(腸内フローラを整え)、それが高齢者の便秘症状の改善につながったのかもしれません。

はちみつの主成分はグルコースとフルクトース

はちみつにはオリゴ糖とグルコン酸以外にも、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、スクロース(ショ糖)、水分、アミノ酸、有機酸、ミネラル、ビタミン、ポリフェノール、酵素、酵母、花粉粒、ろう質など多様なものが含まれます。

はちみつを構成する最も多い成分はグルコースとフルクトースであり、この2つの成分で全体の70%近くを占めます(グルコースが30%前後、フルクトースが40%前後を占める)。

グルコースの含有比率は、はちみつの固まりやすさに影響

はちみつの蜜源によって糖類の組成は異なり、アカシア、クローバー、ソバのはちみつではフルクトースが多く、レンゲとヒマワリではグルコース多いことが報告されています(参考文献1)

一般的にグルコース含有比率の高いはちみつでは結晶化しやすい(固まりやすい)傾向があるので(参考文献1)、レンゲとヒマワリのはちみつは固まりやすいかもしれません。

逆に、アカシア、クローバー、ソバのはちみつは固まりにくいかもしれません。

また、はちみつは13~14℃の温度で結晶化しやすいそうです。

そのため冬場などは室内に置いておいたはちみつが固まってしまうことがあります。

ただし、はちみつは固まった状態でも品質的には問題ないようです。

もし、固まったはちみつを溶かしたい場合は加熱することになりますが、成分変化をできる限り抑えたい場合は40℃前後で加熱したほうが良いようです(参考文献5)

まとめ

はちみつに含まれるオリゴ糖の量は、はちみつの蜜源によって異なります。

オリゴ糖は大腸まで届き、私たちの健康に有用なビフィズス菌を増やしてくれますが、大量のオリゴ糖の摂取は一時的な体調不良につながる場合があります。

オリゴ糖の摂取を適量にするために、オリゴ糖を多く含むはちみつ(ナノハナなど)は1回の食事で食べる量を少なめにしたほうが好ましいです。

もし、たくさんはちみつを食べたい場合は、オリゴ糖の含有量が少ないはちみつ(レンゲやアカシアなど)を選んでください。

はちみつにはオリゴ糖以外にも腸内でビフィズス菌を増やす効果があるグルコン酸が含まれ、腸活に適した食材といえそうです。

腸活を目的としてはちみつを摂取される場合は、適量(アカシア蜂蜜の場合は1日当たり5 g程度)を毎日継続的に摂取されるといいかもしれません。

また、はちみつの主成分はグルコースとフルクトースです。

グルコースは体内への吸収が早く、脳や体を動かすエネルギー源になります。

仕事や勉強などで頭をたくさん使った後や運動後の疲労時には、はちみつの摂取により素早くエネルギー補給することもできそうです。

はちみつをおいしくいただいて、健やかな毎日を送ってくださいね。

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参考文献

  1. 榎本俊樹. ハチミツの成分特性. 化学と教育 2019 67(3):134-135.
  2. 中村純. 古くて新しいミツバチ生産物「ハチミツ」. ミツバチ科学 2001 22(4):145-158.
  3. 永井照和. グルコン酸およびその塩類の特徴・機能について. ミツバチ科学 2001 22(4):171-174.
  4. 松戸典文. 蜂蜜摂取による高齢者の便秘改善の効果. 駒沢女子大学 研究紀要 【人間健康学部・看護学部編】 2018 1:83-91.
  5. 安部裕子ら. インベルターゼ活性と葉酸含有量を指標にしたハチミツの鮮度評価. 日健医誌 2006 14(4):24-29.

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