「腸活を頑張っているけれど、自分の腸内環境ってどうなっているんだろう?」
「自宅でできる腸内フローラ検査キット『マイキンソー(Mykinso)』って、高いお金を払う価値はある?」
SNSやメディアで話題の腸内フローラ検査ですが、実際にどんな結果シートが届き、どう活かせるのかは事前に知っておきたいですよね。
この記事では、アラフォーのライフサイエンス系博士(本ブログの管理人)が、実際にマイキンソーを自費購入して検査したリアルな体験談をお届けします。
一般的な口コミにある「〇〇判定でした!」という浅い内容にとどまらず、博士の専門知識を使って専門データまで徹底的に深掘り・考察しました。購入を迷っている方はぜひ参考にしてください!
この記事でわかること
- マイキンソーの購入からサンプル郵送までの全手順と、実際にかかった日数
- 検査結果画面でわかること(多様性、太りやすさ、主要細菌の割合など)
- 【必見】博士が「詳しい菌組成データ」を自ら解析・考察した結果
- 検査結果を今後の腸活(プレバイオティクス選び)にどう活かすか
目次
1. 自宅でできる腸内フローラ検査「マイキンソー」とは?

マイキンソー(Mykinso)は、自宅にいながら自分の腸内フローラ(腸内細菌叢)を可視化できる郵送検査キットです(※病気の診断を目的としたものではありません)。
開発・販売元は株式会社サイキンソー。同社は医療機関向けの高度な腸内フローラ検査キットも手掛けており、多くのクリニックで採用されている信頼性の高い企業です。市販されている個人向けのマイキンソーは、その医療用キットの技術をベースにした簡易版という位置づけになります。
どこで買える?価格は?
マイキンソーは公式サイトやAmazonなどで購入可能です。
価格は、時期やキャンペーンによって変動があり、2026年7月時点では19,800円(税込)です。次世代シーケンサー(遺伝子を高速で解析する高額な装置)を用いた本格的な解析内容を考えると、コストパフォーマンスが高い検査だと感じます。
2. マイキンソーの検査手順と、結果が出るまでのリアルな日数
Amazonで注文後、数日でポストにコンパクトな検査キットが届きます。

キットの同梱品
- ガイドブック / 研究に関する説明書
- 採便用シート / 採便棒 / 保存容器
- チャック付ポリ袋 / 返送用封筒(切手不要)
検査のステップ(おすすめの進め方)
ガイドブックには「先にユーザー登録」とありますが、質問票には便の状態を書く項目があるため、【採便 ➔ ユーザー登録&質問票回答】の順で進めるのがスムーズです。
- ガイドブック・説明書を読む※サイキンソーの研究協力への同意書も入っています。私は腸内細菌学の発展に貢献するため「同意」で提出しました。
- 採便する※付属のシートでもOKですが、市販の「楽流カップWIDE」などの採便補助シートを別途用意しておくと圧倒的に楽なのでおすすめです。
- WEBサイトでユーザー登録&キットID入力
- 質問票への回答(約10〜15分)日頃の食習慣や体質、身長・体重(事前に測っておくとスムーズです)を入力します。
- ポストまたは郵便局から発送採便後1週間以内に送ります。夏場などの暑い時期は、ポストではなく郵便局の窓口へ直接持ち込むのが安心です。
結果が出るまでの日数は?(体験談)
公式ガイドブックには「サンプル到着後6週間程度」と記載されていますが、私の場合は非常にスピーディーでした。
| 経過ステップ | かかった日数 |
| 採便サンプルの郵送 | 0日目(スタート) |
| サンプル受領のメール通知 | 4日後 |
| 解析完了(WEBで結果閲覧可能) | 17日後(受領通知から13日後) |
混雑状況にもよりますが、私の場合は約2週間強で結果を確認することができました。
3. 【実際の画面】マイキンソーの検査結果でわかること
検査結果はマイキンソーのマイページ(WEB)からいつでも閲覧できます。私の実際のデータを基に、何がわかるのかを解説します。
① 腸内細菌のタイプ(エンテロタイプ)

血液型のように、人間の腸内環境を大まかに分類したタイプがわかります(参考サイト1)。
- B型(バクテロイデス属優勢): 動物性タンパク質や脂質を好む食習慣の人に多い。脂肪燃焼や肥満予防の働きが強いとされる。(★私はこれでした!全体の6割以上を占める多数派です)
- P型(プレボテラ属優勢): 炭水化物や食物繊維を中心とした食習慣の人に多い。
- R型(ルミノコッカス属優勢): 混合型に近い、または特殊なバランス。
- 混合型: 複数の菌が拮抗している状態。
② 腸内細菌の割合(大まかな分類)

細菌の大きなグループである「門(Phylum)レベル」での構成比率が、グラフと平均値との比較で一目でわかります。
③ 多様性と太りやすさ指標

- 腸内細菌の多様性: 菌の種類がどれだけ豊富か。健常な成人では「4〜7」が標準とされており、数値が高いほど健康に好ましいとされます。
- 太りやすさ(FB比): 肥満度に関係すると言われる「ファーミキューテス門」と「バクテロイデーテス門」の比率です。
④ 悩み別判定(便秘・下痢タイプ)

自分の腸内環境が「便秘になりやすいか」「下痢になりやすいか」を判定し、それぞれの状態に合わせた食事などの改善プラン(星の数でおすすめ度を表示)を提案してくれます。
4. 主要な4つの「健康貢献菌」の割合とアドバイス
マイキンソーでは、私たちの健康に直結する重要な4つの細菌グループの割合がパーセンテージで明記されます(参考サイト1)。
1. ビフィズス菌(私の結果:9.86% ➔ 基準値より高い 〇)

腸内環境を整え、ビタミンの生成や免疫力向上、アレルギー改善に寄与する中心的な善玉菌です。
💡 博士の視点
ビフィズス菌の割合は、この検査で最も注目すべきデータです。年齢(特に60代以降)とともに減少していくため、若いうちから基準値以上をキープできているかが大切です。低い場合はオリゴ糖や食物繊維といったプレバイオティクスを意識して摂取しましょう。
2. 乳酸産生菌(私の結果:0% ➔ 基準値内 △)
腸内で乳酸を作り出し、腸管の運動を促して有害菌を抑える菌です。私の結果はまさかの「0%」でしたが、基準値の範囲内(ごく微量)とのこと。とはいえ少々不安なので、今後はヨーグルトなどで積極的に乳酸菌を取り入れようと決意するきっかけになりました。
3. 酪酸産生菌(私の結果:15.44% ➔ 平均より高い 〇)

腸壁のエネルギー源となり、様々な病気のリスクを下げると今もっとも注目されている善玉菌です。平均より高く安心しました。
4. エクオール産生菌(私の結果:0.47% ➔ 保有 〇)
大豆イソフラボンを、より高い健康効果を持つ「エクオール」に代謝できる菌です。日本人の保菌率は50〜60%(若年層は20〜30%)と言われていますが、私は無事に保有していることが分かりました。
5. 【博士の深掘り考察】「より詳しい組成データ」を自分で解析してみた

マイキンソーの本当に面白いところは、結果画面にある「より詳しい組成を見る」というボタンです。ここを押すと、大まかなグラフだけでなく、「属(Genus)」レベルの細かい菌の名前と具体的な存在割合のリストをすべて見ることができます。
ライフサイエンス系博士として、この生データを基にいくつかの論文と照らし合わせてセルフ考察を行ってみました。
論文を基にした博士のセルフ考察
- 大麦を食べても意味がない可能性?(Prevotella属:0%)
食事で大麦を摂取すると次の食事の血糖値上昇が抑えられる「セカンドミール効果」という現象があります。しかし近年の研究論文(参考文献2, 3)では、この効果は腸内に「Prevotella(プレボテラ)属」の菌が多い人しか恩恵を受けられないことが報告されています。私のリストを見るとPrevotella属は0%。残念ながら私は大麦による血糖値抑制効果があまり期待できない体質かもしれません。- 長寿菌の割合が高い!(Faecalibacterium属・Coprococcus属)
近年、長寿に関連する菌として「Faecalibacterium prausnitzii」や「Coprococcus」が注目されています。私の詳細リストを確認したところ、Faecalibacterium属が10.2%(平均6.4%)、Coprococcus属が4.6%(平均2.4%)と、いずれも平均値を大きく上回っていました。もしかしたら長生きできる家系(環境)なのかもしれません!- 男性特有の悩みにアプローチ(Eggerthella属:0.47%)
前述のエクオールは、男性の前立腺がん・前立腺肥大の予防や脱毛(薄毛)対策にも効果が期待されています(参考文献4)。私の詳細データを見たところ、エクオール産生能力を持つ「Eggerthella(エガセラ)属」の菌が0.47%検出されました(Slackia属などは未検出)。自分に必要な菌がピンポイントで見つかると嬉しいものです。※エクオール産生菌の具体的な学名や分類について詳しく知りたい方は、こちらの別記事「【博士が解説】腸内にいるエクオール産生菌の種類と名前一覧!最新の「門」分類で見る」も合わせてご覧ください。
6. まとめ:マイキンソーは腸活のモチベーションを爆上げしてくれる
私の実際のデータを通して、マイキンソーで何がわかるのか具体的にイメージできたでしょうか?
最後に、実際に体験して感じたメリットをまとめます。
- 「ビフィズス菌」のリアルな数値がわかる: これが分かるだけでも、今後の腸活の方向性(何を食べるべきか)が明確になります。
- 専門的な生データ(属レベル)が手に入る: 自分で詳しく調べたり、今後の研究が進んだときに照らし合わせたりできる一生モノのデータです。
- モチベーションの向上: 自分の腸内環境が可視化されることで、「もっとヨーグルトを食べよう」「食物繊維を増やそう」と、毎日の腸活に圧倒的なやる気が出ます。
一度自分の「お腹の地図」を覗いてみたい方は、ぜひ試してみてください。検査結果を味方につけて、効率的な腸活を進めていきましょう!
参考文献およびサイト
- マイキンソー(Mykinso)公式サイト・マイページ
- Kovatcheva-Datchary P et al. Dietary fiber-induced improvement in glucose metabolism is associated with increased abundance of Prevotella. Cell Metabolism 2015 22(6):971–982.
- 鈴木駿太ら. 健康維持の鍵を握る腸内フローラ. 化学と教育 2017 65(12):644-645.
- 内山成人. 大豆由来の新規成分エクオールの最新知見. 日本食品科学工学会誌 2015 62(7):356-363.
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