細くすっと伸びた茎の頂点に黄色い花を咲かすジシバリ。
黄色い花はやや平面的に開き、中心部分には複数の黒っぽい雄しべの葯(やく)が目立ちます。
春の日当たりのより場所に咲き、遠目にみるとタンポポのように見えますが、近くづくと花も茎も葉も違います。
ジシバリ
ジシバリ(地縛り)
学名:Ixeris stolonifera
別名:イワニガナ、ヂシバリ、ハイジシバリ
分類:キク科ニガナ属
花期:3~6月
分布:日本全土
細長い地上茎が地面をはって伸びていき、網状に広がって群落になる。
色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑(1)
地上茎が密生し「地面を縛っている」ように見える様子が名前の由来。
道端や草地、石垣などでよく見られ、日当たりのよい場所なら、土が少ない厳しい環境でも生える。
直径2~2.5 cmの黄色い頭花を花茎の先端に1~3個つける。
頭花はタンポポと同じように舌状花だけの集まりで、筒状花はない。
総苞片は2列に並ぶ。
草丈8~15 cm。
葉は長さ1~3 cmで卵形、長い葉柄がある。
リンク
食べることもできるジシバリ(2)
ジシバリの若葉はよく水にさらすと食用になり、全草は健胃剤として利用されます。
食べ方は、若芽の葉をゆで、水に浸して苦味をとり、味つけをして食べます。
参考文献
- 高橋修, 藤井伸二(監修). 色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑. ナツメ社 2014.
- 山﨑民子. 『備荒草木図』上巻に掲載されている草木について. 帯広大谷短期大学地域連携推進センター紀要 2020 7:33-49.
タンポポに似た花を咲かせるオオジシバリ。さらにオオジシバリはジシバリととてもよく似ています。見分ける違いとしては、ジシバリの葉が丸いのに対して、オオジシバリの葉…
hatton-log.site