夏休みの宿題などで取り組む自由研究では、研究内容に関連する情報を調べる必要があります。
本やWebサイトも参考になりますが、それらに載っていない専門性の高い情報が記載されている学術論文は参考文献として自由研究の役に立ちます。
また、学術論文を読むと論文がどのように書いてあるのかもわかり、自由研究をまとめる際にも参考になります。
でも、学術論文をどうやって探せばいいのでしょうか?
ライフサイエンス系博士(本ブログの管理人)のおすすめは、Google Scholarとういう検索サイトを使用して学術論文を探す方法です。
Googleの関連サイトなので直感的に操作でき、小学生や中学生でも比較簡単に学術論文を探すことができますよ。
日本語の学術論文もすぐに見つかります。
Google Scholarを使用して、自由研究の参考となる学術論文を探してみてください。
目次
Google Scholar
Google ScholarはGoogleが提供する検索サービスの1つで、さまざまな学術論文を簡単に検索することができます。
検索したいキーワードを書き込んで検索するだけなので、Googleで検索するのと操作性は大きく変わりません。
Google検索との違いは、検索する対象が学術論文(特許や一部書籍なども含む)であることです。
Google Scholarでは通常のWebサイトは検索結果に表示されず、学術論文のみが検索結果に表示されます。
Google Scholarでも使える便利な検索方法
・AND検索
複数のキーワードのすべてを含んだ検索を行います。
キーワードをスペースで区切ります。
例:自由研究 中学生
・NOT検索
検索結果から除きたいキーワードがある場合に使用します。
除きたいキーワードに半角の「-」をつけます(前のキーワードとスペースで区切ります)。
例(除きたいキーワード:小学生):自由研究 -小学生
・フレーズ検索
キーワードを語順のままで、完全に一致するものを検索する場合に使用します。
ダブルクォーテーション「”」でキーワード全体を囲みます。
キーワードに英語を使用する場合に便利です。
例:”自由研究”
例:”junior high school”
Google Scholarで検索
Google Scholarのサイトで自分の自由研究に関連したキーワードを使って学術論文を検索してみてください。
日本語のキーワードを使用すれば、日本の学術論文を探すことができます。
英語の学術論文を探したい場合は、英語のキーワードで検索してください。
検索結果に表示された学術論文の内容を確認し、目的に合った学術論文を探してくださいね。
ただし、学術論文の中には無料公開されておらず、内容を見ることができないものが存在します。
内容を見ることができない学術論文は残念ですがあきらめて、無料で見ることのできる学術文献を探しましょう。
Google Scholarの検索結果
Google Scholarの検索結果には、
学術論文のタイトル
著者、掲載雑誌、掲載年、サイト情報
学術文献中のキーワードが存在する部分の周辺文章などの関連する文章
が表示されます。
学術論文のタイトルをクリックすると、学術論文が掲載されているWebページに行けます。
もし、タイトルの右側に[PDF]の表示がある場合は、[PDF]の表示をクリックすると学術論文の文書(PDFファイル)を直接見ることができます。
(PDFファイルはダウンロードして自分のパソコンなどに保存できます)
[HTLM]の表示がある場合は、[HTLM]の表示をクリックすると学術論文の全文が掲載されたWebページを直接見ることができます。
[PDF]や[HTLM]の表示があるものは無料で見ることができる可能性が高いです。
ただし例外もあるので、[PDF]や[HTLM]の表示がなくても気になる学術論文はタイトルをクリックしてみてください。
学術論文の掲載されたWebページにPDFファイルのダウンロードリンクがあるかもしれません。
論文情報の下の表示の説明
論文情報の下の表示について説明します。
「☆」マーク
「☆」マークはマイライブラリーに保存できる機能です。
googleアカウントを持っていてログインしているときに使用できる機能です。
基本的には使わなくてもよいと思います。
「”」マーク
「”」マークをクリックすると学術論文引用するときの記載例が3つ表示されます。
自由研究のレポートなどの参考文献を書く時に利用できます。
ただし、レポート内では参考文献の記載のスタイルは統一するべきなので、レポートの参考文献の記載スタイルが別にある場合はそちらで書きます。
「引用元」と数字
「引用元」と数字の組み合わせは、その学術論文が他の学術論文に引用された数を表しています。
数が多いほどその学術論文は他の論文に引用されており、学術的に影響力が大きいことがわかります。
「引用元」と数字をクリックすると、その学術論文が引用された論文のリストが表示されます。
関連した学術論文を探すときに役立ちます。
「関連記事」
「関連記事」をクリックすると、Google Scholarに関連性が高いと自動的に判断された学術論文のリストが表示されます。
関連した学術論文を探すときに役立ちます。
「バージョン」
「バージョン」は、同じ内容の学術論文が複数のサイトで読める場合に表示され、クリックするとサイトのリンクがリスト表示されます。
検索結果の絞り込みと並べ替え
検索結果は、検索結果画面の左側の項目で、期間や言語などで絞り込みができます。
また、関連性または日付順で並べ替えができます。
必要に応じてこれらの機能を利用してください。
(「アラートを作成」は基本的には使わなくてもよいと思います)
英語のキーワードを使用して日本の学術論文を探すこともできます。
英語のキーワードで一度検索を行った後、左側にある「すべての言語」をクリックします。
クリック後に現れる「日本語のページを検索」をさらにクリックすると、英語のキーワードを使用した日本の学術論文の検索結果が表示されます。
英語の論文は自動翻訳を活用
英語の論文の場合、google翻訳などを使って日本語に自動翻訳すると理解の助けになるかもしれません。
翻訳の際は、学術論文の全文が掲載されたWebページを利用して、ページ全体を翻訳すると簡単です。
ただし、学術論文は専門用語が多く、翻訳内容に誤りがある場合が多いです。
翻訳結果は参考程度にして、興味がある学術論文は自分で英語を読み、内容を確認してください。
まとめ
自由研究の参考文献として役立つ学術論文のGoogle Scholarを用いた探し方を紹介しました。
Googleと同じような操作性なので、小学生や中学生でも比較簡単に学術論文を探すことができるのでぜひチャレンジしてみてください。
興味深い学術論文に出会えるといいですね。
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